ジャワ島横断〜世界最古のピラミッド、グヌンパダン遺跡〜

インドネシア

12月25日PM8:00頃にバリ島を出発し、12月29日PM3:00頃に私は無事にグヌンパダン遺跡に到着できた。

もっとかかると思っていたが、随分と好調な横断に満足だ。

グヌンパダン遺跡で初日の出を拝むか、ボロブドゥール寺院で初日の出を拝むかで悩んだが、ボロブドゥール寺院で初日の出を拝む事になりそうだ。

12月29日 PM3:00頃 グヌンパダン遺跡入場

『これは何だ?』

入場して一発目に見えたのがコレだ。

ガイド『わからないよ』

『じゃあ、これは何だ?』

ガイド『わからないよ』

『んじゃあ、これは?』

ガイド『わからないよ。まだ発掘調査が進んでいないんだ。だからわからないことが多いんだ』

『ピラミッド内部には入れるのか?』

ガイド『入れないよ。まだ調査中で立ち入り禁止なんだ』

『何がわかっているんだ?』

ガイド『こっちに来い』

そう言ってガイドに連れられた。

ガイド『これは巨大な動物の足跡だ。恐らくマンモスの足跡だろう』

色んな疑問が浮かんだ。

待て待て待て、マンモスの足跡が野ざらし?こんなもんは厳重保存レベルなんじゃないの?

しかもピンポイントで、この石ひとつだけに足跡が?人間の足形っぽくね?

ガイド『詳細はわかっていないんだ。こっちに来てくれ。これは日本人の侍が斬った石だ』

『いやー、わっかんねー』

ガイド『こっちに来てみろ。ここで宗教的な祈りを捧げていたスペースだ』

『マンモスが居るのにか!?』

ガイド『マンモスが居たって祈るんだよ』

こいつは本当に案内できるほどのガイドなのだろうか。

そして、ガイドは静かに去っていった。

『ハットルヌフーン!』

ガイドは振り返って日本語で『ありがとう』と言った。

他の説明は、だいたいWikipediaに載っているような情報だった。

男『どうだ?良いところか?満足したか?』

『いやぁ〜、、、まぁ、もういいよ』

辺りは薄暗くなって来た。

『帰るか』

男『そうだな。腹も減ったし』

『ちゃんと美味い店、紹介しろよ』

男『OK』

そう言って私たちは売店へ戻った。

『あれ、バイクのおっさんは?』

男が売店のおっさんに訪ねた。

男『歩いて帰れって』

『は?』

男『あっちに階段があるらしいんだ。ソコから下山しろって言ってる』

『わかったよ。行こう』

下山は5分で終わった。

『オイオイオイ、めっちゃ近いやんけ!』

男『俺も知らないよ〜。俺なんて泥まみれだぜ?』とケラケラ笑っていた。

そうして車に乗り込みホテル近くのワルン(食堂)へと向かった。

12月29日 PM6:00頃 車内

男『飯だけでいいのか?』

『は?飯だけでいいよ』

男『女遊びしないか?』と男はニヤけた。

『バーカ、女はおもちゃじゃねーんだよ』

男『結婚してるのか?』

『してない』

男『じゃあ遊ばないともったいないぜ!』

『バーカ、女で遊ぶ奴の方がもったいないことしてるんだよ』

男『真面目だな〜』

『違うよ。お前は神を信じるか?』

男『まぁイスラム教だからね』

『神を見たことがあるか?』

男『何言ってんだよ?無いに決まってるだろ?』

『そうだろ。神は存在しないし見たことがない。だけど女神を見たことがあるんだ』

男『は?』

『神は存在しないけど、女神は居るんだよ』

男『どんな女神だ?』

『お前は出会ったことがないのか?』

男『ないよ』

『女をおもちゃにするからさ』

男はしばらく黙って、『つまり、君はそういう、なんて言うか、考えることが好きだからグヌンパダンに来たのか?なんていうか、哲学的というか、思想的というか、、、』

『まぁそんなとこだ』

男『最近会った女神はどんなのだった?』

『教えないよ』

男『おいー、俺にも紹介しろよな』と軽く私の肩を叩いて笑った。

男『重たく考えすぎじゃないのか?もっと人生は軽く捉えた方がいいぜ♪』

『バーカ、お前が非力だから重く感じんだよ』

男はクックックックーと笑って『お前、友達少ないだろ?』と私に聞いてきた

『友達がいねぇから1人で来てんだろ』と答え笑った。

男『じゃあ友達になってやるよ』

『いらねぇよ』とお互い笑った。

12月29日 18:00頃 飯

うーん、バリ島と比べると少し甘い印象を受けた。

バリ島からスカブミまでと考えると、どんどん味付けが甘くなってきている印象を受けた。

男『満足か?』

『ああ、満足だ』

男『夜はどうするんだ?』

『何も決めてないよ』

男『女遊びするか?』ケッケッケッケと2人で笑った。

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